ご無沙汰してます。すっかりキンモクセイのいい香りが漂う季節となりました。これから寒さも増してきますので、皆さんにおかれましてはくれぐれも体調を崩すことのないようお願いしたいところです。
さて、今回はネギま!とはまったく関係ない記事でお送りいたします。ヤングガンガンにて好評連載中の『咲 -Saki-』についてどうしてもモノ申したい気分になってきたので、ここらで一発言っておかなきゃ気が済まないという個人的都合によるものです。御寛恕ください。
さて、この『咲 -Saki-』という漫画は『全国高校生麻雀大会優勝を目指す清澄高校麻雀部および咲の物語。麻雀漫画では珍しい萌え絵で美少女が活躍するのが特徴である』(Wikipediaより)という設定の漫画です。
麻雀漫画といえば、こういうのも何ですが「男臭い」ような「むさ苦しい」ようなイメージが一般的にはあるのではないでしょうか。しかしこの『咲 -Saki-』はそのイメージを払拭せんとばかりにカワイイ女の子たちが活躍してくれます。今までにはなかった形で、それなりの知名度を併せ持った麻雀漫画は他に類を見ないと思います。
もちろん私も愛読者の一人でありまして、友人にも愛読している者がいます。彼らに言わせれば「原村の引きが良すぎる」だの「原村の胸のサイズがあり得ない」だの、挙句の果てには「こんなに麻雀部がある高校なんてねーよ(笑)」などとという、この漫画の存在そのものを否定しかねないことを言いやがるわけですね。
まあ漫画というものは独特の世界観があってこそ成り立つものなわけだし、麻雀は実力がモノをいう部分もありますがやはり運の要素もあります。漫画における「運」はよほど上手く描かない限り多かれ少なかれご都合主義に見えてしまいます。だからそこは「そういうものなんだ」と思って読むしかありません。
ところがそういうところを差し引いてもおよそあり得ないだろうと思う点があります。今回はその点を指摘したいと思います。コミック2巻の副将戦、中学生大会で優勝した原村和が初めて高校生大会で対局する中でそれは起きました。

中学生大会覇者の高校生大会のデビュー戦です。否が応でも期待度・注目度は群を抜いています。ちなみに片手にしている丸いペンギンのぬいぐるみは、彼女が精神的安定を図るため持ち込んだ物で、大会主催者からは許可を得ています。
そしてしばらく対局が進んだ後のこのコマです。問題はここです。

カンチャン待ちにして三色を確定させて、なおかつロンでもツモでも40符4飜=満貫。リーチしなくても闇テンでいける。実にいい手です。さすが原村です。さすがなんですが・・・・・・
妙に違和感がないでしょうか?
よーく見てください。
今まさに、このコマで、あり得ないことが起きてるんです。
・・・お分かりになりましたか?
まるで心霊写真を公開している稲川淳二みたいになってしまいましたが、さながらそんな感じでしょう。
そうです。この原村、右手だけで13枚の牌を一斉に倒してるんです。
見ての通り、一連の牌は糸で繋がっているわけではなく、何か道具を使った形跡もありません。かといって左手はペンギンのぬいぐるみを抱えたままです。左手も使ったなら左手は一連の牌の左端に添えてしかるべきでしょう。
両手を使って牌を倒してすかさず左手をぬいぐるみに戻したというのであれば、何もぬいぐるみは小脇に挟む程度で支えられるわけで、描写としてはやはり左手は雀卓の方にあった方が自然な感じです。むしろ手をぬいぐるみの方に戻している描写の方が不自然ではないでしょうか。
しかも「パラッ」という擬音語が1回しか使われてない以上、右手だけで牌を数枚ずつ倒したという線は考えられません。一斉に倒したというのが事実です。
右手だけで、道具を使わず、13枚の牌を一斉に倒した。こんなのできるわけがありません。まだ「幻の役満」といわれる四槓子の方ができる可能性としては高いんじゃないでしょうか?


他のコマを見ても原村はひたすら右手だけで頑張ってます。まさしく左手は添えるだけ。原村の他にも数多くの人物がいますが、殊更に右手だけ使っているところを強く描かれているのは彼女だけです。他の人はみんなあがるときは両手使ってます。
(※麻雀の競技中は不正防止のため牌をまっすぐに揃える、あるいは倒すとき以外は片手しか使ってはいけないこととされています)
しかしそんな彼女も4巻の見開きでようやく見せてくれます。

なんだやっぱり両手使ってたんじゃないかと思うわけですが、しかしこれでもまだ不自然な点が残ります。
この場面ではぬいぐるみはお腹に抱えています。つまり、両手を使った場合は必然的にぬいぐるみはお腹に抱えるしかないというわけです。ということは、やはり問題の2巻のコマでは左手はぬいぐるみを抱えていたということになります。すなわち、右手しか使ってないと・・・・・・
ちょっとこれは・・・・・・作者である小林立先生に所見を伺いたいところです。果たしてこれも原村の「実力」なのでしょうか? あまり深く突っ込むのも野暮なのでそこそこにしておきますが、なんにしても原村和はタダ者ではないということは確かですね。これから彼女がどんな活躍を見せてくれるのか、物語はどのような展開を迎えるのか、新刊は12月か年明けでしょうか。非常に楽しみにしております。
(完)
さて、今回はネギま!とはまったく関係ない記事でお送りいたします。ヤングガンガンにて好評連載中の『咲 -Saki-』についてどうしてもモノ申したい気分になってきたので、ここらで一発言っておかなきゃ気が済まないという個人的都合によるものです。御寛恕ください。
さて、この『咲 -Saki-』という漫画は『全国高校生麻雀大会優勝を目指す清澄高校麻雀部および咲の物語。麻雀漫画では珍しい萌え絵で美少女が活躍するのが特徴である』(Wikipediaより)という設定の漫画です。
麻雀漫画といえば、こういうのも何ですが「男臭い」ような「むさ苦しい」ようなイメージが一般的にはあるのではないでしょうか。しかしこの『咲 -Saki-』はそのイメージを払拭せんとばかりにカワイイ女の子たちが活躍してくれます。今までにはなかった形で、それなりの知名度を併せ持った麻雀漫画は他に類を見ないと思います。
もちろん私も愛読者の一人でありまして、友人にも愛読している者がいます。彼らに言わせれば「原村の引きが良すぎる」だの「原村の胸のサイズがあり得ない」だの、挙句の果てには「こんなに麻雀部がある高校なんてねーよ(笑)」などとという、この漫画の存在そのものを否定しかねないことを言いやがるわけですね。
まあ漫画というものは独特の世界観があってこそ成り立つものなわけだし、麻雀は実力がモノをいう部分もありますがやはり運の要素もあります。漫画における「運」はよほど上手く描かない限り多かれ少なかれご都合主義に見えてしまいます。だからそこは「そういうものなんだ」と思って読むしかありません。
ところがそういうところを差し引いてもおよそあり得ないだろうと思う点があります。今回はその点を指摘したいと思います。コミック2巻の副将戦、中学生大会で優勝した原村和が初めて高校生大会で対局する中でそれは起きました。

中学生大会覇者の高校生大会のデビュー戦です。否が応でも期待度・注目度は群を抜いています。ちなみに片手にしている丸いペンギンのぬいぐるみは、彼女が精神的安定を図るため持ち込んだ物で、大会主催者からは許可を得ています。
そしてしばらく対局が進んだ後のこのコマです。問題はここです。

カンチャン待ちにして三色を確定させて、なおかつロンでもツモでも40符4飜=満貫。リーチしなくても闇テンでいける。実にいい手です。さすが原村です。さすがなんですが・・・・・・
妙に違和感がないでしょうか?
よーく見てください。
今まさに、このコマで、あり得ないことが起きてるんです。
・・・お分かりになりましたか?
まるで心霊写真を公開している稲川淳二みたいになってしまいましたが、さながらそんな感じでしょう。
そうです。この原村、右手だけで13枚の牌を一斉に倒してるんです。
見ての通り、一連の牌は糸で繋がっているわけではなく、何か道具を使った形跡もありません。かといって左手はペンギンのぬいぐるみを抱えたままです。左手も使ったなら左手は一連の牌の左端に添えてしかるべきでしょう。
両手を使って牌を倒してすかさず左手をぬいぐるみに戻したというのであれば、何もぬいぐるみは小脇に挟む程度で支えられるわけで、描写としてはやはり左手は雀卓の方にあった方が自然な感じです。むしろ手をぬいぐるみの方に戻している描写の方が不自然ではないでしょうか。
しかも「パラッ」という擬音語が1回しか使われてない以上、右手だけで牌を数枚ずつ倒したという線は考えられません。一斉に倒したというのが事実です。
右手だけで、道具を使わず、13枚の牌を一斉に倒した。こんなのできるわけがありません。まだ「幻の役満」といわれる四槓子の方ができる可能性としては高いんじゃないでしょうか?


他のコマを見ても原村はひたすら右手だけで頑張ってます。まさしく左手は添えるだけ。原村の他にも数多くの人物がいますが、殊更に右手だけ使っているところを強く描かれているのは彼女だけです。他の人はみんなあがるときは両手使ってます。
(※麻雀の競技中は不正防止のため牌をまっすぐに揃える、あるいは倒すとき以外は片手しか使ってはいけないこととされています)
しかしそんな彼女も4巻の見開きでようやく見せてくれます。

なんだやっぱり両手使ってたんじゃないかと思うわけですが、しかしこれでもまだ不自然な点が残ります。
この場面ではぬいぐるみはお腹に抱えています。つまり、両手を使った場合は必然的にぬいぐるみはお腹に抱えるしかないというわけです。ということは、やはり問題の2巻のコマでは左手はぬいぐるみを抱えていたということになります。すなわち、右手しか使ってないと・・・・・・
ちょっとこれは・・・・・・作者である小林立先生に所見を伺いたいところです。果たしてこれも原村の「実力」なのでしょうか? あまり深く突っ込むのも野暮なのでそこそこにしておきますが、なんにしても原村和はタダ者ではないということは確かですね。これから彼女がどんな活躍を見せてくれるのか、物語はどのような展開を迎えるのか、新刊は12月か年明けでしょうか。非常に楽しみにしております。
(完)
スポンサーサイト