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あらゆる角度から『魔法先生ネギま!』を斬る!!つもりのブログ、のはずだったが最近はその趣旨からかなりずれている。マンガ全般について扱っているつもりのブログ。でも「ネギま!」のことは忘れないブログ。
「iPod nano」を「iPodなのー」と言うとローゼンメイデンの雛苺みたいに聞こえると思うゐたるですこんにちは。

つい先日、第6回ネギプリが発表されました。少しばかり感想を述べさせてもらうと、柿崎が最下位というのが個人的に最も意外でした。「彼氏持ちのヒロインなんかいらねーよ!」という読者の声がとうとう数字となって現れたのでしょうか。奇しくも先月の「ネギパ!」で「柿崎別れたんじゃないか説」が浮上していただけに、非常にタイミングが悪かったのかもしれません。

さて、どの漫画にもキャラクターの人気不人気というものは存在し、人気漫画ともなれば読者投票などである意味の「格付け」(「番付」ともいう?)がなされてしまうことはまさしく宿命であるといえます。もちろん『ネギま!』もその一つなわけで、過去5回に渡ってその「格付け」がなされてきました。そして遂に6回目の「格付け」が発表されたわけですが、今回も千雨が上位に食い込むこんできました。まさか最初は単なる自己顕示欲の塊みたいだったキャラ(←ゐたるの第一印象)がここまで活躍するとは思えなかったですね。
しかしこれは納得のいく結果と見ていいでしょう。なにしろネギと仮契約を交わし、超軍団との闘いの前線にまで赴いているのですから。あとは夏美みたいに数奇な運命に玩ばれないことを祈るだけです。

ところで千雨は現在進行形で茶々丸との電脳戦を繰り広げているわけですが、今回はその茶々丸の人気ぶりについて触れてみたいと思います。実は以前楊さんのサイトで、どのサイトの管理人がどのキャラが好きかというデータを取っていたことがあったのですが(※1)、なんと茶々丸は0だったんですね。でも確かに茶々丸が好きだという人は私も見かけていないですね・・・



<茶々丸の人気ぶり―その実態>

まず茶々丸のネギプリの順位を確認してみましょう。第1回から11位→19位→18位→10位→9位→17位という変動です。数字的には中堅どころといったところでしょうか。一度は1ケタ台の順位に食い込んだことがあるくらいですからそれなりに人気はあるのだろうと、表面上はそう読み取ることができます。決して人気がないわけではありません。
しかし実際のところはどうでしょうか。自分なりに同人誌での登場頻度の調査や、サーチサイトでの検索等を行なってみたところ、茶々丸メインというものはゼロとまでは言えないが・・・・・・という程度でしか見受けられませんでした。常に中位~下位に甘んじているザジですら合同誌イベントが開催されるという根強い人気を誇っているのに(※2)、茶々丸はリアルではおろかネット上でもあまり人気を博していないことを思わされます。
人気投票で上位につけているキャラならばそれなりにメインに扱うサイトが多くあること、或いはさほど人気はないように見えるが実際には同人誌やネット上などで根強い人気を博していること(ザジがその典型)はよくあることです。しかし茶々丸ほど人気投票の結果との間に大きな乖離を感じさせるキャラは珍しいのではないでしょうか。


<活躍の度合いは>

そもそも何故ゐたるがこういうことを気にしたのかというと、茶々丸は「ネギま!」という物語の設定上必ず活躍する立場に置かれていると気づいたからです。エヴァンジェリンの「従者」としてだいぶ初期の頃から現在に至るまで出番は数多くありました。また、ロボットながらにネギに対して恋愛感情を抱くという、とてもお年頃の女の子らしい一面を描かれたお話もありました。麻帆良祭では野点、千雨との数ページにも渡る会話、着ぐるみを着て大人ネギと亜子のデートを偵察するというように、一時は主役級並みの出番の多さを誇りました。そして現在は超一味の一員として千雨と電脳世界でバトル中です。
赤松健総合研究所さんのデータによると、茶々丸の総登場コマ数は701コマ。アスナやこのかといったキャラには遠く及ばないものの、他のクラスメートと比較しても多い方です。だから物語中の扱いとしては、かなり恵まれている方だということが確実視できると思います。


<出番と人気の関係>

出番が多ければそれだけ人気を博せるかというと、そうとも限らないのでしょうか。○か×かで言えば○だと言えるでしょう。但しいくらで番が多いからといって人気が出ないようであれば次第に出番が少なくなっていくものです。特に作者がお気に入りで、読者の人気なんか関係ない!という場合もあるようですがそれはあくまで例外的なパターンです。
では茶々丸の場合を考えてみましょう。前の項目で書いたように、茶々丸は初期のエヴァンジェリン編から物語の内容、あるいは進行の上で大変重要な役割を担ってきたキャラクターであることには異論はないと思います。そしてそれは茶々丸に限ったことではなく、アスナやこのか、のどか、刹那などネギと仮契約したメンバーや魔法バレしたメンバーも同様であるといえます。
彼女らに共通していることは、やはり人気投票で常に上位で固定されているということが第一に挙げられると思います。そして何より重要なのは『魔法先生ネギま!』というマンガが始まった時点で既に活躍が約束されていたキャラであるということです。よくよく考えてみれば現在第一線で活躍しているキャラは、みんな初期の頃から出番が多くありませんでしたか? おそらく千雨は読者人気に圧されて今のポジションについたという例外的な存在なのでしょうが、そういうキャラがいるのにもかかわらず茶々丸は連載開始から現在まで読者人気において中堅どころを彷徨っているのです。人気投票上位につけられるだけの環境が整っているのにも関わらず、です。何故なのでしょうか。


<感情移入できないから?>

人気投票上位につけているキャラたちと茶々丸の違いは何なのか。私が有力説だと思うのは、人間とロボットの違いという点が大きく影響しているのではないかということです。随分簡単な話のようにも思えますが、肝心なのはロボットゆえに読者にどう捉えられているのかという点です。
ロボットは機械です。機械ということは人間が作り出したものであり、その容姿や行動などすべてにおいて人間の都合のいいように作り上げることができます。だから基本的には予めプログラミングされていた通りにしか動くことはできないわけだし、茶々丸も自覚している通り、主の命令(この場合は葉加瀬ではなくエヴァンジェリンだけど)には必ず従わなければなりません。主によっては善にも悪にもなる。ある意味とても過酷な運命に置かれているようですが、それはあくまで人間の主観でしかありません。茶々丸自身はそれについてどうとも思ってないわけですから。自分の感情とは関係無しに黙々と命令されたことやプログラミングされたことを実行に移す、そもそも感情というものが設定されていない、それが茶々丸なのです。
しかしそれが仇となっている可能性は往々にしてあると思います。茶々丸ほど喜怒哀楽という言葉に無縁なキャラはいません。コミック9巻で人間らしいところを見せたこともありましたが、ほとんどの場面では無表情のまま動いているのです。この点が他のクラスメート、いや、人間とは全く違う点なのです。全く違うから何が仇になっているのかというと、『感情移入』できるかできないかというところに結びついてくるものだと思われます。
『感情移入』についてはアセティック・シルバーさんにて非常に興味深いことが書かれています。つまりそのキャラを理解し、行動原理が分かることによって物語を大いに楽しむことができるということなのですが、茶々丸はロボットがゆえに行動原理や思考回路のパターンはほぼ一定のものとなっています。それが今ひとつ大きな人気を掴み取れない原因になっているのかもしれません。
但し、ただ単にロボットだから人気を得られないというのは大きな間違いです。その線で考えると、何故ドラえもんは国民的人気キャラクターとなったのか説明がつかないからです。他にも鉄人28号やジャイアントロボなど、莫大な人気を得たロボットキャラは多数いるわけで、人気を得られるかどうかという点においては人間とロボットとの間に壁は存在しないのです。
しかし「いや、ドラえもんとかは最初から主人公と決まっているわけだから、作品自体が人気を得ればその主役が人気を得るのは当然だ。ロボットかどうかは関係ない」という反論ができます。しかし『ペルソナ3』のアイギスは巷では脇役ながらに主人公をも抑えて一番人気です(ご存知の方はご存知だと思いますが・・・)。まあアイギスの場合は「自我」が与えられているため、どちらかといえば人間に偏っていることも否定できませんが、脇役のロボットキャラでも大きな人気を得ることは可能なのです。


<非常にもったいない茶々丸>

アイギスの例でも分かるように、ロボットだろうが対有機生命体コンタクト用ヒューマノイド・インタフェースだろうが、キャラクターというキャラクターはすべて活躍次第で大きな人気を得られるチャンスはあるはずなのです。そして茶々丸はそのチャンスが初めから存在していた、というよりむしろ人気を得られることが初めから確定していたポジションについていたはずなのです。しかし現状は・・・人気投票やネット上での人気が物語っています。
私たちはもっと茶々丸のことを見てあげるべきなのではないでしょうか。それと同時に、赤松御大に対しても茶々丸がもっと人気が得られるよう描いていただきたいと思う次第です。




(※1)『ネギま部屋(楊さんのページ別館)』さんの「ネギま!好きキャラ相関図」参照。かつて『西崎慧太の水の都「別館」』さんが開催した『「ネギま!トラば!春の甲子園」』の結果も興味深い(結果は『ろーふりっぱ』さんより)。
(※2)『あるいて3キロ』管理人のEuriLさんが主催するイベントのこと。
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コメント
この記事へのコメント
茶々丸の魅せる、ロボットであるのに人間的な面に
初期の頃から読者が好感を得た結果でしょう。
私も茶々丸好きですから。
順位的にも妥当なところだと思います。
2006/12/15(金) 23:58 | URL | ル・タケウチ #uahY4VYc[ 編集]
途中は妥当な結果だと思えるときもあったのですが、19位や17位はあまりにも低いのではと、個人的にあまり納得はいってません。本当なら上位固定、そこまでいかなくても常にTOP10内にはいられるはずのキャラクターだと思うからです。その裏付けの為に茶々丸の登場コマ数などいろんなデータを調べたのですが、かえって謎を深くしてしまったような、そんな感想を持っています。
やはり表情がなくて淡々としているキャラは可愛らしさが希薄だと思われがちなのでしょうか。感情移入はできないのでしょうか。描かれ方に問題があるのだとしたらあまりにも茶々丸が不憫だと思います。
もっとも、他にも不憫なキャラはいるわけですが^^;
2006/12/16(土) 09:41 | URL | ゐたる #-[ 編集]
はじめまして。

さて、茶々丸の件ですが、
自分は茶々丸は引き立て役としての役割を担っていると思ってるんですよ。
無機質な彼女と一緒に居るとそのキャラの個性が引き立つと思うんです。
ちょうどカモに弄られて赤面する夕映や刹那の様な感覚に通ずるものがあると思います。


余談ですが漫画やアニメに出て来るロボットってほとんど三原則無視してますね^^;
ドラえもんに至っては命令さえ聞かない始末ですし。
2006/12/19(火) 22:23 | URL | ぺんぎん #o8MchJQo[ 編集]
管理人のみ閲覧できます
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2006/12/20(水) 21:10 | | #[ 編集]
>ぺんぎんさん
どうもはじめまして。
確かに茶々丸は主役として描かれるよりも、エヴァンジェリンや葉加瀬、千雨などといったキャラと行動することで相手を引き立たせているということはあります。
もし私が考えていたように初めから活躍して人気を得られて当然なポジションに立つという立場ではなく、縁の下の力持ち的なものとして描かれていたと解釈すれば、必ずしも人気に直結しなくとも納得のいく考え方にはなりますね。

ロボット三原則については・・・まああれを遵守してたらロボットが出たところであまり面白みがなくなると思うんですよね。あくまでロボット三原則は人間が自分たちの利便だけを考えて作られたものですから(ギャグとか面白みとかではなく)、その辺はあまりリアルに考えなくてもいいのではないでしょうか^^;

>121さん
ああ~!すいません!
今すぐやりますので!!(汗)
2006/12/20(水) 21:31 | URL | ゐたる #-[ 編集]
お茶々
関係ないですけど私は茶々丸好きですよ。
(刹那が本命ですけどロボキャラは以外と好きです。
えぇ、ドラえもんなどではなく対有機生命体(ry)とかですけど。)
2007/02/13(火) 23:02 | URL | Leafdarkside #wRteTx1E[ 編集]
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