『成せば成る。成さねば成らぬ何事も。成せぬは人の成さぬなりけり』とは誰が言った言葉か忘れましたが、人間の力には絶対的な限界というものがあり、どう頑張ったって無理なものは無理ってことの方が多いと思います。
まして今の世の中、昔の世の中ほど単純な世界じゃありませんから、昔の世の中で生まれた格言を現代にそのまま持ってきてもいかがなものかとも思います。万人に通じる格言なんてありません。それぞれがそれぞれの心に感銘を与えるような格言を見つけ、心の糧にすることが大切なのではないでしょうか。
さて、久しぶりの通常更新となる今回のテーマは、雪広あやかの呼称についてです。なぜ彼女が「いいんちょ」と呼ばれているのか、呼ばれるようになったのかを今一度検証してみたいと思います。
もちろんクラス委員長を務めているから(おそらく学級委員長)という理由であって、もはやネギま!界では『いいんちょ=雪広あやか』は定理に等しいといってもいいでしょう。
しかし、よくよく考えてみるとその定理が成立するまでの過程にはいくつかの不思議な点、不可解な点というものがあるもので・・・・・・
生い立ちに何の謎もないように見える彼女ですが、あるいはそうでないのかもしれません?
<『いいんちょ』の言われ>
まず、いいんちょは何故『いいんちょ』と呼ばれるようになったのかみていきましょう。
今でこそ前述の通りクラス委員長を務めているからということになるのですが、ネギま!2巻14時間目によれば、アスナが小学1年生のとき、麻帆良学園に転校してきたときには既に彼女は『委員長』と呼ばれていたことが明らかになっています。

『委員長』と呼ばれるぐらいだからもちろん彼女は何かの『委員長』だったのでしょうが、小学1年生に務まる『委員長』とは一体何なのでしょうか。むしろ、そもそも委員長を務めるということが可能なのでしょうか。
これがまず最初に浮上する「謎」です。
<やはりというか何というか>
『委員長』とは何らかの委員会を代表し、統轄、指揮する人のことを指します(大辞林より)。
『委員会』という言葉一つだけを見れば非常に広義ですが、学校の中にある機関といえばおのずと限られてきます。児童会、生徒会、それから各種委員会(給食委員、図書委員、保健委員…etc)などですね。
もし生徒会ならば『生徒会長』もしくは『会長』と呼ばれるのが普通だと思うので、生徒会ではないだろうということが分かります。
では他の可能性について一つ一つ見ていく必要が・・・・・・ありません。残念ながら。
思い出してみてください、小学校に入ったばかりの頃を。
クラスの中で何か委員会に入らされたり、学級委員を決めたりしましたか?
おそらくなかったでしょう。せいぜいお花に水をあげる係とか、その程度です。委員会や学級委員なんて小学校中学年~高学年になってから初めてやらせるもので、小学1年生にやらせるなんてことはあり得ません。
あらゆる意味で奇特な麻帆良学園といえども、それは例外ではなかったでしょう。やらせたところでまともに機能するはずがないんです。意味がないんですね。
しかし、現に雪広あやかは『委員長』と呼ばれていたわけです。これを現実的な面と照らし合わせてどう考えるべきなのか、そこが難しいところです。
<仮説を立ててみる>
というわけで一見相反するような事象を掛け合わせてみて、いくつかの仮説を打ち立ててみました。
①『委員長』と呼ばれるにふさわしい働きをしたから
何かあればすぐにケンカになり、盗難やいじめが絶えず、いつも賭け事に興じているような荒んだクラスを、たった一人で品行方正なクラスへ変貌させた・・・・・・というような武勇伝があるのでは?という説です。
あるわけないですね。今時NHK教育でもやりませんよ、こんなストーリー。
まあこれは大袈裟にしても、ケンカをすぐに止めさせたり、賑やかなクラスのまとめ役ぐらいはできていたかもしれません。しかし、それが『委員長』と呼ばれることに直結するかといえば甚だ疑問を感じ得ません。
②実は本当に『委員長』だった
上級生を押しのけて、持ち前の明晰な頭脳とカリスマ性で委員長にまで登り詰めた雪広あやか。もはや小学部の中に彼女の敵はいない!?という説です。
てか、そもそも飛び級できない限り他のクラスの学級委員なんて務めることなんかできません。そうじゃなくても各種委員会の長を務められるぐらいだったら飛び級させた方がよかったと思うのですが、どうでしょう。
③別の言葉がなまって『委員長』となった
『委員長』がなまって『いいんちょ』になってるのだから、どんな言葉がなまれば『委員長』というはっきりした言葉になるのか皆目見当もつきません。
却下却下。
④単なる印象付けでしかない
はい出ました。ゐたるはいつも最後に根も葉もないような仮説を立てたがるものでして、悔しいことにそれがいつも信憑性が高い(と思われているらしい)んです。
『最初に「雪広あやか=委員長」ってしたことだし、もっと雪広あやかが委員長だってことを読者に印象付けるために小1のシーンでも「委員長」って呼ばれてることにしちゃうか~(笑)』みたいな。
普通にあり得そうだから怖い。
<百歩譲っても>
結局仮説はどれも採用にできそうもありません(仮説④の方向では考えたくないので)。やはりどう考えてもこじつけがましさが強く残ってしまいます。
では、もう細かいことは抜きにしましょう。とにかく彼女は小1のときに委員長だったと、そう考えることにしちゃいます。何という強硬手段!仮説を立てた意味がない!
ところがそれでも別の観点から不自然な点が浮かび上がってくるんですね。何かというと、今度は呼ばれ方の問題です。
単刀直入に書きますと、役職でその人を呼ぶなんてことを小1がやるわけがないと思います。それよりかはその人の名前、特に下の名前で呼ぶのが子どものやることとしては普通でしょう。例えば雪広あやかだったら「あやか」とか「あやちゃん」とか、そんな具合ですね。
そして呼称というものは小さい頃からの付き合いだと、ある程度年を重ねてもその呼称がそのまま残ってしまう傾向が強いらしいです。大学生になっても幼馴染だったりした場合は下の名前で呼ぶなんて往々にしてあることです。
実際に私の大学の先輩にもいました。みんなその先輩は苗字で呼ぶのに、一人だけ愛称で呼んでいたということがありました。やはり小さい頃の習慣というものはずっと残ってしまうものなのです。
だからあやかは小学生のときからずっと一緒だった明日菜や桜子、ゆーななどからは『いいんちょ』と呼ばれているわけですね。そしてそれが他のクラスメイトにも広まっていったという構図でしょう。
しかし何故みんなしてあやかのことを名前で呼んであげなかったのでしょうか。もしかしたら本人からの希望だったのでしょうか。
だとしても、彼女のことを名前で呼んでいるのは唯一、クラス最年長の千鶴だけがいます。もっとも、千鶴の場合は持ち前の風格があるので黙認せざるを得ないとか、そういうことも考えられますが・・・・・・
謎は深まるばかりですね^^;
尚、ネギパ!vol.11によると、千鶴曰くあやかは「生まれながらの委員長」らしいです。つまり雪広あやかは『委員長』という名の星のもとに生まれた存在だったのだと、そういうことなのかもしれません。
運命だったらしょうがないですね、うん。
まして今の世の中、昔の世の中ほど単純な世界じゃありませんから、昔の世の中で生まれた格言を現代にそのまま持ってきてもいかがなものかとも思います。万人に通じる格言なんてありません。それぞれがそれぞれの心に感銘を与えるような格言を見つけ、心の糧にすることが大切なのではないでしょうか。
さて、久しぶりの通常更新となる今回のテーマは、雪広あやかの呼称についてです。なぜ彼女が「いいんちょ」と呼ばれているのか、呼ばれるようになったのかを今一度検証してみたいと思います。
もちろんクラス委員長を務めているから(おそらく学級委員長)という理由であって、もはやネギま!界では『いいんちょ=雪広あやか』は定理に等しいといってもいいでしょう。
しかし、よくよく考えてみるとその定理が成立するまでの過程にはいくつかの不思議な点、不可解な点というものがあるもので・・・・・・
生い立ちに何の謎もないように見える彼女ですが、あるいはそうでないのかもしれません?
<『いいんちょ』の言われ>
まず、いいんちょは何故『いいんちょ』と呼ばれるようになったのかみていきましょう。
今でこそ前述の通りクラス委員長を務めているからということになるのですが、ネギま!2巻14時間目によれば、アスナが小学1年生のとき、麻帆良学園に転校してきたときには既に彼女は『委員長』と呼ばれていたことが明らかになっています。

『委員長』と呼ばれるぐらいだからもちろん彼女は何かの『委員長』だったのでしょうが、小学1年生に務まる『委員長』とは一体何なのでしょうか。むしろ、そもそも委員長を務めるということが可能なのでしょうか。
これがまず最初に浮上する「謎」です。
<やはりというか何というか>
『委員長』とは何らかの委員会を代表し、統轄、指揮する人のことを指します(大辞林より)。
『委員会』という言葉一つだけを見れば非常に広義ですが、学校の中にある機関といえばおのずと限られてきます。児童会、生徒会、それから各種委員会(給食委員、図書委員、保健委員…etc)などですね。
もし生徒会ならば『生徒会長』もしくは『会長』と呼ばれるのが普通だと思うので、生徒会ではないだろうということが分かります。
では他の可能性について一つ一つ見ていく必要が・・・・・・ありません。残念ながら。
思い出してみてください、小学校に入ったばかりの頃を。
クラスの中で何か委員会に入らされたり、学級委員を決めたりしましたか?
おそらくなかったでしょう。せいぜいお花に水をあげる係とか、その程度です。委員会や学級委員なんて小学校中学年~高学年になってから初めてやらせるもので、小学1年生にやらせるなんてことはあり得ません。
あらゆる意味で奇特な麻帆良学園といえども、それは例外ではなかったでしょう。やらせたところでまともに機能するはずがないんです。意味がないんですね。
しかし、現に雪広あやかは『委員長』と呼ばれていたわけです。これを現実的な面と照らし合わせてどう考えるべきなのか、そこが難しいところです。
<仮説を立ててみる>
というわけで一見相反するような事象を掛け合わせてみて、いくつかの仮説を打ち立ててみました。
①『委員長』と呼ばれるにふさわしい働きをしたから
何かあればすぐにケンカになり、盗難やいじめが絶えず、いつも賭け事に興じているような荒んだクラスを、たった一人で品行方正なクラスへ変貌させた・・・・・・というような武勇伝があるのでは?という説です。
あるわけないですね。今時NHK教育でもやりませんよ、こんなストーリー。
まあこれは大袈裟にしても、ケンカをすぐに止めさせたり、賑やかなクラスのまとめ役ぐらいはできていたかもしれません。しかし、それが『委員長』と呼ばれることに直結するかといえば甚だ疑問を感じ得ません。
②実は本当に『委員長』だった
上級生を押しのけて、持ち前の明晰な頭脳とカリスマ性で委員長にまで登り詰めた雪広あやか。もはや小学部の中に彼女の敵はいない!?という説です。
てか、そもそも飛び級できない限り他のクラスの学級委員なんて務めることなんかできません。そうじゃなくても各種委員会の長を務められるぐらいだったら飛び級させた方がよかったと思うのですが、どうでしょう。
③別の言葉がなまって『委員長』となった
『委員長』がなまって『いいんちょ』になってるのだから、どんな言葉がなまれば『委員長』というはっきりした言葉になるのか皆目見当もつきません。
却下却下。
④単なる印象付けでしかない
はい出ました。ゐたるはいつも最後に根も葉もないような仮説を立てたがるものでして、悔しいことにそれがいつも信憑性が高い(と思われているらしい)んです。
『最初に「雪広あやか=委員長」ってしたことだし、もっと雪広あやかが委員長だってことを読者に印象付けるために小1のシーンでも「委員長」って呼ばれてることにしちゃうか~(笑)』みたいな。
普通にあり得そうだから怖い。
<百歩譲っても>
結局仮説はどれも採用にできそうもありません(仮説④の方向では考えたくないので)。やはりどう考えてもこじつけがましさが強く残ってしまいます。
では、もう細かいことは抜きにしましょう。とにかく彼女は小1のときに委員長だったと、そう考えることにしちゃいます。何という強硬手段!仮説を立てた意味がない!
ところがそれでも別の観点から不自然な点が浮かび上がってくるんですね。何かというと、今度は呼ばれ方の問題です。
単刀直入に書きますと、役職でその人を呼ぶなんてことを小1がやるわけがないと思います。それよりかはその人の名前、特に下の名前で呼ぶのが子どものやることとしては普通でしょう。例えば雪広あやかだったら「あやか」とか「あやちゃん」とか、そんな具合ですね。
そして呼称というものは小さい頃からの付き合いだと、ある程度年を重ねてもその呼称がそのまま残ってしまう傾向が強いらしいです。大学生になっても幼馴染だったりした場合は下の名前で呼ぶなんて往々にしてあることです。
実際に私の大学の先輩にもいました。みんなその先輩は苗字で呼ぶのに、一人だけ愛称で呼んでいたということがありました。やはり小さい頃の習慣というものはずっと残ってしまうものなのです。
だからあやかは小学生のときからずっと一緒だった明日菜や桜子、ゆーななどからは『いいんちょ』と呼ばれているわけですね。そしてそれが他のクラスメイトにも広まっていったという構図でしょう。
しかし何故みんなしてあやかのことを名前で呼んであげなかったのでしょうか。もしかしたら本人からの希望だったのでしょうか。
だとしても、彼女のことを名前で呼んでいるのは唯一、クラス最年長の千鶴だけがいます。もっとも、千鶴の場合は持ち前の風格があるので黙認せざるを得ないとか、そういうことも考えられますが・・・・・・
謎は深まるばかりですね^^;
尚、ネギパ!vol.11によると、千鶴曰くあやかは「生まれながらの委員長」らしいです。つまり雪広あやかは『委員長』という名の星のもとに生まれた存在だったのだと、そういうことなのかもしれません。
運命だったらしょうがないですね、うん。
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この記事へのコメント
僭越ながら、当方の小学校では、
1年生の段階で、
すでに「クラス委員」がありました。
ご報告までに。
1年生の段階で、
すでに「クラス委員」がありました。
ご報告までに。
2007/06/17(日) 11:17 | URL | ハンマー #-[ 編集]
失礼しました。
「クラス委員長」の「長」の字が抜けていました。
「クラス委員長」の「長」の字が抜けていました。
2007/06/17(日) 11:19 | URL | ハンマー #-[ 編集]
え゛え゛え゛っ!?
ふむぅ…まさかとは思ってましたが、そういう小学校もあるのですか……
ハンマーさんの通っておられた小学校は公立校でしたか?
地方自治体単位とか学校単位で差異があるのでしょうか。
少なくとも仙台の小学校では小学校低学年に委員をやらせるような話は聞いたことがありませんでした。
ふむぅ…まさかとは思ってましたが、そういう小学校もあるのですか……
ハンマーさんの通っておられた小学校は公立校でしたか?
地方自治体単位とか学校単位で差異があるのでしょうか。
少なくとも仙台の小学校では小学校低学年に委員をやらせるような話は聞いたことがありませんでした。
2007/06/17(日) 11:25 | URL | ゐたる #EMLXpKVw[ 編集]
はじめまして、只見サトシです。
雪広あやかがなぜ「いいんちょ」と呼ばれているのかという記事、興味深く読ませていただきました。
個人的には2の説が妥当かなと思いました。
あと自分のブログで呼ばれ方の傾向の考察をやっていたので、僭越ながらトラックバックいたしました。
P.S.そちらへのリンクを張ったこともここにご報告します。
恐縮ですが相互リンクのほうもよろしいでしょうか?
雪広あやかがなぜ「いいんちょ」と呼ばれているのかという記事、興味深く読ませていただきました。
個人的には2の説が妥当かなと思いました。
あと自分のブログで呼ばれ方の傾向の考察をやっていたので、僭越ながらトラックバックいたしました。
P.S.そちらへのリンクを張ったこともここにご報告します。
恐縮ですが相互リンクのほうもよろしいでしょうか?
はじめまして。ご来店ありがとうございます(^^)
実際に小1でもクラス委員をやらせている学校もあるという報告をいただいたので、やはり②なんでしょうか。
TBもありがとうございました。
リンクの方は次回更新時に、こちらから張らせていただきます。
今後ともごひいきにm(__)m
実際に小1でもクラス委員をやらせている学校もあるという報告をいただいたので、やはり②なんでしょうか。
TBもありがとうございました。
リンクの方は次回更新時に、こちらから張らせていただきます。
今後ともごひいきにm(__)m
2007/06/20(水) 01:18 | URL | ゐたる #-[ 編集]
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2007/06/16(土) 23:48:51 | 楓の箱リロLive対戦日記
江戸前ネギ巻き寿司さんネギまんが-出る杭を打ち込みたい8。ネギまんが更新。楓の箱リロLive対戦日記さんネギま!? スカのどか 消しゴムスタンプ作成!スカのどかのスタンプが作成されています!薬局タダ
2007/06/17(日) 17:55:30 | ネギズ
一昨日と昨日に引き続き、呼ばれ方の考察です。 今日は21~31番です。 ・那波千鶴の場合 距離を置いた人間関係が嫌いなせいかどうかはわかりませんが名前で呼ばれています。 大人びた風貌からか「ちづ姉」と呼ばれることもあります。 ・鳴滝風香の場合 双子キャ...
2007/06/18(月) 19:54:06 | 薬局タダミサトシ・麻帆良支店